漢字は、古代中国に発祥を持つ文字で、中国語を表記するための伝統的な文字です。中国から日本へ輸入され、その形態・機能を利用して日本語の表記にも使われています。日本と同様に朝鮮や19世紀までのベトナムなどでは、中国から漢字を輸入して使用しました。
現在、ベトナム・朝鮮(北朝鮮・韓国)といった国々で漢字は使用されていませんが、日本では独自の発展を遂げながら使われ続けています。日本は漢字の表現力や美しさに愛着をもっているだけでなく、漢字によって日本の伝統や文化、アイデンティティーを継承し発達してきた、とする考え方も存在しています。
しかしながら、現在日本で学力低下による漢字能力の低下が叫ばれています。特に、ここ最近の若者に顕著にみられます。その原因として、パソコンや携帯などが普及することにより漢字を書く機会が減っている事や、ゆとり教育による学習機会の減少が挙げられています。さらに、若者言葉といった日本語の乱れも問題視されています。この現状が続いていくとすると、正しい日本語が失われる事に繋がると考えています。 そこで、私たちは漢字に関する事業の実施や漢字に関するセミナーの開催を通して、一般市民に広く正しい情報提供する場を設け、漢字の更なる浸透、漢字に興味を持つ市民を増やすことに貢献することにより、漢字の社会教育の推進に繋がると考えています。
これまでは個人として漢字の普及促進に携わってきましたが、この度活動の規模の拡大及び漢字に関する検定等という営利目的ではない事業を実施するに当たって、組織体としての基盤を固め、社会的な信用を強固にするために、特定非営利活動法人設立の必要性を感じ、法人化の計画が立てられました。 法人格を取得することにより、他の漢字研究機関や民間企業との協力も図ることができ、広く情報提供する機会を得られると考えています。
この法人は、漢字に関する事業の実施や漢字に関するセミナーの開催を通して、一般市民に広く情報提供する場を設け、漢字の普及と更なる浸透、漢字に興味を持つ市民を増やすことに貢献することにより、漢字の社会教育の推進を図る事を目的とする。
この法人は、前掲の目的を達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行う。